医療提供の組織と運営 大項目
 
・診療部門・看護部門・薬剤部門・臨床検査部門・病理部門・画像診断部門・放射線治療部門・輸血、血液管理部門・手術、麻酔部門・中央減菌材料部門・集中治療室・救急部門・栄養部門・リハビリテーション部門・図書室機能・診療録管理部門・訪問サービス・外来部門
医療の質という考え方(Quality of Health Care)
ドナベディアン博士(A .Donabedian)
医療の質への3つのアプローチ
(1)構造(Structure):医療提供サービスを行うための枠組みを形づくっている 要因。人員配置、機器・設備の状況、組織体制など
(2)過程(Process):医療活動の一連の流れから見た質の側面(どのように診療、看護などのサービスが提供されたか)
(3)成果(Outcome):医療提供の結果、何を得られたか、どのようなサービスを結果として提供したか。治療成績や患者満足度などが指標、好ましくないアウトカムとしては死亡、後遺症など
日本医療機能評価機構(JCQHC)とは?
 Japan Council for Quality Health Care
:●わが国における第三者による病院評価
1995年設立(2年間の運用調査を経て、1997年から本事業開始)
●第三者が医療施設を評価するという社会的な仕組みができた
現在日本で評価の対象とされているのは「病院」のみであり、「診療所」の  評価は行われていない(特別養護老人ホームやグループホームなどの福 祉サービス評価は別の組織にて近年開始された)
日本医療機能評価機構(JCQHC)の評価の仕組み

・「書面審査」と「訪問審査」とがある
・「書面審査」は「病院機能の現況調査」と「自己評価調査」から構成されている
・「病院機能の現況調査票」は、「施設基本票」、「部門別調査票」、「診療機 能調査票」、「経営調査票」の4種類
・「訪問審査」は、サーベイヤー(評価調査者)が、病院を訪問して審査する
・各評価項目の評点が標準的な水準以上であれば「認定」され、認定証が 発行される。認定証の有効期限は5年間。2006年10月時点の認定病院数2213病院
ヒヤリハット事例
ヒヤリ、としたり、ハッとするなど、「あわや事故になりかねない」事故寸前の危険な事例のこと。
アメリカ人安全技師ハインリッヒ≠ェ発表した『1:29:300』という法則があります。『1の重大災害の下には、29の軽症事故があり、その下には300の無傷事故がある』という意味で、労働災害の 事例の統計を分析した結果、導き出されたものです。これをもとに『1件の重大災害(死亡・重傷)が発生する背景に、 29件の軽傷事故と300件のヒヤリ・ハットがある』という警告として、安全活動の中で多く採り上げられる言葉です。
 『1:29:300』で表されている比率は、よく考えれば非常に高い確率で重大事故を招くことを示唆しています。 いつやって来るか分からない災害を未然に防ぐには、不安全な状態や行為を認識し、ヒヤリ・ハットの段階で地道に対策を 考え、実行していくことが重要といえるでしょう。
認定マーク
医療過誤
医療行為によって患者が障害を受けたとき、その医療行為に過失があるとされる場合で、この障害と過失の間に因果関係が存在する必要がある。
医療事故情報センター

病院とは
医療法 第1条の5 定義
「病院」とは、医師又は、歯科医師が、公衆または特定多人数のための医業又は、歯科医業を行う場所であって、20人以上の患者を入院させるための施設を有するものをいう。病院は傷病者が、科学的でかつ適正な診療を受けることができる便宜を与えることを主たる目的として組織され、かつ、運営されるものでなければならない。「診療所」とは医師又は、歯科医師が、公衆または特定多人数のための医業又は歯科医業を行う場所であって、患者を入院させるための施設を有しないもの、又は19人以下の患者を入院させるための施設を有するものをいう
当サイトの主旨としましては賢い患者育成と同時に優秀な医療従事者が増加することを願ってやみません。偏差値による医学部ではなく、本当に患者の痛みが分かる方こそ、優秀な医療従事者と言えるのではないでしょうか?自分の家族にだったらどのように接するだろうか、どのようなアドバイスをするだろうか?これが実行できる人こそ真の医療従事者です。しかし、現実には優しさや思いやりだけで医療従事者になれるわけではありません。大変な努力を経て晴れて医療という職業に従事できるわけです。
医者は患者の命を背負っていることを忘れないで欲しいものです。